11/01/2010

ウェブデザインの落とし穴

前回から少し日があいてしまいましたが、今回は避けた方がよいウェブデザインについてです。

デザインが優れているに越したことはありませんが、デザインのよさを、フラッシュ(動画)の多用や美しいけれど画質が高すぎる写真の乱用と取り違えているサイトがたまにあります。

フラッシュの使いすぎ
フラッシュがあるとなんだかカッコイイですが、フラッシュの中身は検索エンジンにひっかかりません。 ですので、今は避ける傾向にあります。

「ようこそ」スクリーン
URLをタイプすると、「ようこそ」的なメッセージが流れて、その画面のどこかをクリックしてやっとサイトの中身にたどり着けるというサイトも結構多いですよね。
サイト訪問者は、そのサイトを見たくて行っているのですから、別に歓迎しなくてもいいのです。 そんな画面より、その会社が何をしているか、何を売っているか、企業・団体・個人ブログの内容をすぐに知りたいのです。 わざわざ訪問者のクリック数を増やす手間をかけない方が懸命です。

情報の氾濫
読者・顧客が数秒で知りたい情報を探せるようになっていますか?
カテゴリー等は訪問者の目線でつくられていますか?
リピーターを増やすためにも、シンプルで機能的なデザインが求められています。

高画質のイメージ・写真の乱用
画像のサイズが大きすぎて、ブラウザーがすぐに読み込めない個人ブログやネットショップをよくみかけます。 今の時代、画像が読み込む時間を待てる人は少ないです。 さっと読み込める画像になっているかどうか試してからホームページに載せるようにしましょう。
更に、ファイルサイズが大きいと、無駄にbandwidth(データ転送量)を増やすことにもなります。
スムーズにスクロールできるページ作りを心がけましょう。

サービス・商品の価格を問い合わせないといけない
価格が明示されていないと、電話やメールで問い合わせなくてもいい他の業者を探してみよう
と思ってしまいます。

サービス業では顧客のニーズによって請求額が変わってくるので明示するのは難しいですが、人気のあるサービスの最低価格(例:ウェブデザイン1時間100ドル)や、平均的な代金(例:ネットショップパッケージは約500-1000ドル)を提示しておけば、何もないよりはわかりやすいですよね。

代表者・運営スタッフのプロフィールが不明
これは、以前にも書きましたが、仕事を依頼する・商品を購入するにあたって、信頼できるところから買いたいのが人の心理です。
お客様と円滑な関係を築くためにも、まず最初に運営者の写真を載せたりすることで買う前から親近感がわくようなサイトを目指しましょう。

10/05/2010

ポリシーはできてますか?

ウェブショップを運営するにあたって欠かせないのが個人情報保護・配送・返品についてのポリシー。

ウェブサイト会社からのテンプレートをそのまま使っていませんか?

どこにでもあるポリシーをそのまま使っている場合は、この際に見直してみましょう。

起こりうる問題をいろいろ想定して書いておかないと、お客様とトラブルがあったときに、「うちの店の規則はOOOOです」と言えなくなり問題を解決する上で不利になる、又は立場がはっきりしていないせいでお客様から不信を買うことになります。

もし、すでに店舗を経営していて顧問弁護士を雇っている場合は、その人に一度内容をみてもらいましょう。  脅かすわけではありませんが、訴訟社会のアメリカでは、お客さんとの問題がどんな大きな方向へ発展するかわかりません。  法律の言語は特殊なので、弁護士にみてもらっていると安心できます。

前職のウェブショップのプライバシーポリシーには、顧問弁護士が連絡先を載せていて、ポリシーについての質問はそこへ連絡をするようにと書かれてありました。(それに気づくほどじっくり読んだお客様は誰もいないと思いますが・・・)

個人情報ポリシーについては、どのウェブショップもほぼ同じなので、freeprivacypolicy.com のように幾つかの質問に答えると自分のショップに合ったプライバシーポリシーを無料で作成してくれるサイトを活用してもよいでしょう。 これを弁護士に持っていくと完璧!

配送・返品(交換)ポリシーについては、自分のお店に合ったものを作成する必要があります。
書き始める前に、大手と同じ業界を含む最低10のウェブショップのポリシーを読んでみてください。
大体の傾向がつかめます。

配送料金、配達日数、返品・交換の期限等、基本事項は様々なウェブショップを読む上でほとんどみえてきます。

それでは、頻繁に起こらないけれどはっきり書いておいた方がいいシナリオは・・・

*注文した後に買い忘れたものがあるから足してほしい
⇒まだ商品が出荷していなければ可能ですが、このようなリクエストを受付始めると殺到するのは間違いないので、受付ません。

*出荷後に荷物を違う宛先に転送してほしい
⇒interceptといって、可能ですが、配送業者は荷物を途中で止めて違う宛先に向けることは保証できないので禁止。 (しかもinterceptは有料ですよ!)


こんな感じで、起こりそうな状況を考えてみて、規則に盛り込んでおきましょう。

そして、一度決めたら方針を曲げないこと!

かく言う私も、2度ほど常連さんにどうしても申し訳なくて例外を認めたことがあります。

お店の評判を保つために仕方のない場合が出てくるのですが、規則として決めた限りそれに従いましょう。

9/30/2010

配送業者を選ぶ

アメリカの2大配送業者は、UPSとFedExで、日本のクロネコヤ○トと佐○急便のようなもの。
そしてネットショップの配送では郵便局(USPS)も積極的に活用されている。

ではどうやって3つの中から1つを選べばいいのでしょうか?
以下で挙げている提案はアメリカ国内の配送の場合です。

①各注文の重量が1.3キロ(3パウンド)以下の場合はUSPSが経済的。

②商品が薄い、小さい場合もUSPSが経済的。  USPSにはFlat Rate Box(固定送料)の箱がPriority Mail、Express Mail共に4種類ずつあり、箱に入ればどんな商品でも指定の金額で発送できます。
*ビジネスで使用の場合には、郵便局で支払う値段より少し安い送料を使えます。

更に、Priority かExpressの箱が1つでもあれば、無料で家までとりにきてくれます。

③本土48州からハワイ、アラスカ、その他準州(プエルトリコ等)にも配送したい場合もUSPSが有利。
というのは、固定送料の箱を使うとその値段で送れる上、普通の箱を使う場合も、送料の跳ね上がり方が、UPSとFedExより断然小さいです。

ここまで読むと、郵便局の方がよいように聞こえますが、そうでもありません。

④ 各注文の重量が平均的に1.3キロ(3パウンド)を上回る場合は、郵便局が高くつく傾向があるので、UPSかFedExをお勧めします。

⑤荷物追跡が重要ならUPSかFedExが断然優れています。
まず、UPSとFedExは全てに追跡番号が付きますが、USPSは約70円くらいですが追跡サービスを購入する必要があります。
前職で、本土内はUPS、アラスカ・ハワイはUSPSを使用しましたが、USPSは荷物追跡が頻繁に更新されないので、荷物が予定より遅れたときにどこに荷物があるか誰もわからずに何度か困りました。
その点、UPSとFedExは、遅延の場合もすぐに追跡ページに反映されるので、安心できます。

荷物追跡の点でハラハラしないので、個人的にはUPSとFedExの方が好きです。


豆知識
UPSかFedExに決めた場合、アカウントを作る際に、毎日荷物を取りに来てもらう「Daily Pickup」を選び、担当者を割り当ててもらいましょう。
オンライン上でアカウントを作成&登録し、カスタマーサービスに電話して担当者に一度来てもらうようにお願いしましょう。
アカウント担当者と送料の交渉ができます!

担当者がいることでいろいろなことがスムーズに行きます。

9/25/2010

Bandwidthの問題

ネットショップを運営する上で気にかけておきたいのがBandwidthの量。
Bandwidthとは、日本語でバンド幅、帯域幅で、一言で言うと通信回線のデータ転送量のことです。

では、このデータ転送量とは何を意味するのか?

お客様があなたのネットショップを閲覧するときに、お客様側のコンピュータは各ページを読み込まなければいけません。
そのときに読み込まれるぺージの大きさです。

ショップへの訪問者が多ければ多いほど、ページの写真が多い又は写真が高画質であるほど転送量は上がります。


データ転送量を予測するのは非常に非常に難しいです。
私が以前運営していたウェブショップではこの問題に非常に苦しみました。
写真の質は中の中くらいで、あまりデータを消費しないように工夫しましたが、商品数がかなり多かったし、非常に多くのお客様が毎日訪問してくれたのはいいんですが、訪問者数と売り上げが比例しませんでした。
まぁ、売り上げが比例しなかったのには、会社が送料無料を受け入れられなかったという理由もありますが。


ネットショップのソフトを選ぶ上で、データ転送量のことも考慮に入れて選びましたが、見事に割り当てられた範囲を超過し、ソフト会社はかなり大目にみてくれましたが、別料金を払うはめに。


厄介な点は、単純に、訪問者数 x (平均)ページの大きさ x (平均)ページ閲覧数でないんです。
だから、裏側で写真をアップロードしたりするのもデータ転送量に含まれていると思います。
自分でもいろいろな関連資料を読み漁り、しつこくソフト会社の担当者にききましたが、なかなか的を得た回答を得られず。




もうオンラインストア経験済みで、データ転送量がだいたいわかっている場合はそれを参考にすればいいですが、未経験で、予想するのは非常に難しいです。

もしウェブホスティングを含んだIT関連全部を管理をしてくれるソフトを選ぶなら、超過料金のこともあらかじめ聞いておきましょう。
バンド幅のことで困りたくなければ、データ転送量無制限のサーバーをレンタルしてそこでソフトを管理するという選択肢もあります。



ネットショップが初めてだとこの点はソフト会社から請求書が来るまで気付かないので、頭にいれておいてください!

9/24/2010

ネットショップ開店チェックリスト・トップ10

私なりに、開店準備にあたって、基本中の基本だと思う10項目を挙げてみました。
一応時系列になっています。

1. お客様が覚えやすいドメイン名を取得しましたか?

2. カード決済の会社と契約しましたか?

3. 運送会社は決めましたか?

4. 梱包材料は揃っていますか?

5. 在庫は、商品を選択・梱包しやすいように整理されていますか?

6. カスタマーサービス用の電話番号・メールアドレスはありますか?

7. 少なくとも配送ポリシーと返品ポリシーはつくりましたか?

8. 商品は写真と説明入りでショップに載せましたか?   

9. ショッピングカートで試し買いしましたか? スムーズに買い物できましたか?

10.解析プログラム(Google Analyticsは無料)を埋め込みましたか?


新しくお店を開店するときはワクワクしますね!

9/22/2010

支払いの仕組み

アメリカの小売りオンラインストアで銀行振り込みは大手を除いて皆無で、ほぼ全てがカード決済です。 卸売り用のショップでは小切手支払い(銀行口座からデビット払い)が可能なところもたまにあります。
アメリカはカード社会でコーヒー一杯からでもカードを使うので、カード決済しかしない(銀行振り込み無し)せいでお客様を逃すということはありません。


そこで決めないといけないのが、どのサービスを使うか。

初心者向け
一番簡易なのはペイパル Website Payments Standardでしょう。
このサービスの不利な点は、お客様が「買う」ボタンを押すとペイパルの別画面へジャンプすることです。 しかし、お客様はペイパルのアカウントをつくる必要は無く、クレジットカードの情報を入れ普通に買い物できます。
毎月の維持費が無料で、設定も簡単なので売り上げがどれだけあるかわからないネットショップ初心者にぴったりです。 (注:売る度に手数料はかかります)

グーグルチェックアウトも同様に設定が比較的簡単で、毎月の維持費は無料です。
しかし、ペイパルを導入している小売店の方が断トツに多く、使用者の数もペイパルがまだ先を行っています。
ペイパルは日本語でもサイトが設定されているので、英語が不安な方にはペイパルの方が親しみやすいでしょう。


オンラインビジネス経験者向け
自分のサイト内で決済をしたいというネットショップオーナーには、様々な選択肢があります。
カード決済のサービスを提供している会社は星の数ほどあるので、ここでは特定のサービスは紹介しません。

カード決済会社
一つ言えることは、業界大手を選びましょう。 というのは、ネットショップのソフトを変更しなければいけなくなったときに、大手であれば、どのソフトでも対応しているはずなので、決済会社・サービスを一から探す手間が省けます。


カード決済の基本の仕組み
ゲートウェイ(gateway)-カード決済の入り口で、ゲートウェイが、カード番号、有効期限等を瞬時に審査します。 カードが拒否されるときは、ゲートウェイが拒否したということです。

プロセッサー(processor)-ゲートウェイとあなたの銀行口座の間に位置します。 ゲートウェイが許可した支払いを一時的に保持します。 一日に一度、プロセッサー会社が指定した時間にあなたの銀行口座へまとめて支払いを移動します。


ゲートウェイとプロセッサーは別々の会社に委託できますが、私の経験上、どちらも同じ会社を使うことを強く勧めます

というのは、前職の会社の方針でプロセッサーを変えることになり、大変な目にあいました。
金融関係は手続きに数日かかることがあるので、そうなると決済できなくなり店を休むことになるのです。

プロセッサーを変更 ⇒ ゲートウェイにプロセッサー変更の届出+ゲートウェイ側の認可必要

ゲートウェイ側が認可するのにこちらが申請した後3-4日かかり、何もできずにただ待つだけでとてもはがゆい思いをしました。 確か、プロセッサーが宙に浮いた状態でもゲートウェイは支払い受付可能ですが、何か他の理由もあって、数日完全休業するはめになりました。

カード決済の会社は、2度と変えないつもりで決めてください。 変更しないといけないときは1-数日休むことを覚悟で!

確か、前の会社では、プロセッサーを変更する際に手数料をその前の会社と同じにしてもらうように交渉した覚えがあるので、ここでも、交渉する価値ありです。

9/20/2010

メールマーケティングでおかしやすい3つの間違い

メールマーケティングは予想以上に奥が深いです。
今日はよく間違いやすい点について書いてみます。

1.一見は百聞にしかず?

一見は百聞にしかず、と言われるように、絵が効果的なのは確かですが、多用しすぎると宣伝として失敗します。

これは衛星放送大手のDirecTVからの宣伝メールです。

メールクライアントにより、見事にイメージが全てブロックされています。
受信者によっては、イメージを表示せずに削除する人もいるでしょう。
イメージが表示されないせいで無視されては、せっかくのメールが無駄になってしまいます。
メールの意図が伝わるように、イメージだけでなく、なんらかの文やフレーズをテキスト(HTML)として入れておく方が懸命です。


2.メール開封率を重要視し過ぎること
効果を測るために、メール開封率を考慮に入れるのはいいことですが、さまざまな理由が重なっているので、ただ開封率だけを見ていてはもっと重要な点を見落としてしまいます。

誰にメールを送信したか- 常連客だけに出すのと、ニュースレターに登録した人全員に出すのとでは開封率が全然違ってきます。
いつ出したか-  週末にメールを出すと平日に出すよりもっと多くの人がメールを読むかもしれません。 朝出すのと夜出すのでも違いがでてくるでしょう。
迷惑メールとして扱われていないか- あまりにも開封率が低い場合は、迷惑メールとみなされて受信者の受信箱に届いてない場合があります。 
上記のような事項も考慮に入れて開封率を分析してみましょう。

3. 不反応なメール受信者を削除してしまうこと
メールマーケティングはお金がかかるので、費用を抑えるためにも反応がある人にだけ送りたくなるのはわかりますが、メールを開かない、読まない、サイトへクリックしないのには理由があるはず。
メールの件名が魅力的であるか、デザインはみやすいか、再度見直してみましょう。
そして、削除せずに、受信者リストを作成する際に、「過去3ヶ月に一度でも買ったことがある人」等受信者層を絞ってみましょう。


後、これは基本的な決まりですが、宣伝メールには
  • 会社の名前・住所(要は連絡先)
  • オプトイン・オプトアウトを選択できるリンク
が必ず含まれていなければなりません。
ConstantContact、VerticalResponse、MailChimpなどのメールマーケティング会社を使えば知らずに合法的なメールを送れるようになっています。

メールでの宣伝は本当に奥が深いです! こればっかりは特効薬が無いので、時間をかけていろいろ試し、研究するしかなさそうです。

9/16/2010

お客様の満足度が高いネットショップをつくるための4ステップ

お客様に満足してもらえるウェブショップを運営するための最低限の4か条です。

1.しっかりと計画・維持されたカスタマーサービス部門を構えること
オンライン上で、すぐに知りたい内容が見つかるように、ヘルプのページ、よくある質問のページを設け、正確な情報を常時提供するために編集・更新も欠かさない
チャット機能があれば、より早くお客様に返答できるので尚良し。
要は、メール以外にすばやく情報を提供できるように工夫する。

2.倉庫からお客様の手に届くまでの流通環境を整えること
注文された商品を、正しい場所へ、迅速に。
どれだけすばらしいウェブショップをつくっても、商品が約束された期日・配送方法で届かないとお客様は2度と買いに来てくれません。

3.販売後のサポートも構えておくこと
返品、交換、保証、修理等の対応も迅速にできるように、オンライン上で説明するのはもちろん、カスタマーサポートスタッフに確かな知識を覚えさせること。

4.買いたい物・知りたい情報が見つけやすいウェブストアであること
カテゴリーから希望の商品へスムーズにたどりつけなかったり、ウェブショップ上で検索できないと、売り上げにつながりません。 それどころか、お客様はあなたの競争相手へいってしまいます。


カスタマーサポートページの充実度はそのお店の信頼へつながります。
ヘルプページに詳しく情報が載っていないと、お客様の不安がつのります。

送料はいくらで、どのような配送方法があるのだろうか?
返品したい場合はどうすればいいのだろうか?
お客様になったつもりでこのような質問を考えて、 カスタマーサポートのページに回答が全て詳しく書かれているか今一度確かめてください。
オンライン上でありとあらゆる情報を提供することで、問い合わせのメール件数も減るはずです。
(全く読まずに問い合わせるお客様も多々いますが・・・)

ポリシー等が乏しいウェブショップでは、何かあったときにどのような対応をしてくれるか不明なので、私は買い物する勇気がありません。

9/15/2010

オンラインストアのシステム・ソフトを選ぶ

ネットショップを立ち上げる際に、最も重要になるのがどのシステムを使うかでしょう。

できるだけ多くのシステムを調べましょう。
会社のウェブサイトをみたり、機能リストを一目みるだけで消去できるものがたくさんあります。
そこで、だいたい、いいなと思うものが10以下に絞られてきます。

そこで、大まかな選択過程を以下にまとめてみました。

1)自分が必要な機能をまず書き出し、スプレッドシートに表をつくる
各システム会社のウェブサイトにはありとあらゆる機能が載っており、必要のないものもたくさんあります。  このような表をつくりまとめていくと、比較しやすくなります。
同僚や、上司に選定過程を話すのにも、だらだら口だけで説明するよりも、表があれば、聞く方も説明する方も頭の整理がしやすくて楽です。


2)不明な点があれば、会社に問い合わせてみる
ウェブサイトに全ての機能が載っているとは限りません。
すぐに返事が来るか来ないか、対応の良し悪しも、よい判断材料になります。

3)デモをリクエストする
表とひらめっこしても、なかなか決断できないものです。
私の経験上、機能は十分でも実際に使ってみると、とても操作しにくいものも多々ありました。

ファイルを実際にアップロードできるものもあるので、試用期間内にできるだけいろいろなことをしましょう。

4)再考に再考を重ねて

5)必要なら費用面を交渉する
これだ!というシステムが見つかっても、費用が予算を上回ることもあります。
そのようなときは営業の人に相談して、割引をしてもらえるか、本来有料のオプション機能を無償で付け加えてもらえるか交渉してみましょう。
ソフトウェア会社も必死なので、応じてくれるところが多々あります。

9/14/2010

アマゾン 何でもほしい物 ボタン

クリスマス商戦に向けて、もう一つできることを思い出しました。

アマゾン日本は今年4月9日に「何でもほしい物リスト」と呼ばれる(英語ではUniversal Wishlist)便利な機能を公開しました。
これは、他のウェブサイトの商品を、自分のアマゾンのほしい物リストにクリック一つで追加できるというものです。


そこで、ネットショップ運営者はこれを逆手にとって、

アマゾンの何でもほしい物リストボタンを各商品ページに埋め込む(注:英語です)ことができます。

あなたのネットショップで買い物をしている人が、このボタンを押すことにより、その人のアマゾンのほしい物リストに追加されます。

ほしい物リスト上では、あなたのお店へ直接リンクが張られます。

商品がアマゾン上のほしい物リストに載ることで、友達や家族用にプレゼントを探している人の目にもふれ、より多くの人がサイトへ訪れます。

他のサイトの力を借りて集客につながる。 こんなにおいしいことはありません!

私が管理していたネットショップでもこの機能を公開されてすぐ導入しました。

しばらくして、会社の都合でオンラインショップのプロバイダーを変更した際に、商品ページの一部を自由に編集できなくなり、ボタン無しの状態がしばらく続きました。

すると、アマゾンのほしい物リスト開発・管理部門のマネージャーさんから、「とてもたくさんの利用があったのになぜボタンを削除したのか」を問うメールが直接あり、驚いた経験があります。

私が勤めていた小さな会社のネットショップでもアマゾンのマネージャーの目につくような利用があったということです。
すごいですね!


ボタンのデザインも複数あり、このボタンの利用はもちろん無料です。
アマゾンから手数料をとられたりすることもありません。
残念ながら、ネットショップ向けボタンは日本語ではまだ無いようです。

この機会に使ってみてはどうでしょうか? 多くの人にサイトを売り込むチャンスです!



このブログ上で紹介するサービス・機能等を導入するお手伝いもいたします。
お気軽に直接お問い合わせください

9/13/2010

クリスマス商戦

そろそろクリスマス商戦が始まる頃ですね。

送料を下げるのがやはり一番効果があるようで、2004年に行われた研究によると、送料のせいで52パーセントの客がカートに商品を入れたまま買わずに去る(Cart Abandonment)と報告されています。


他には、ギフトセットを特別に用意してみるのもおもしろいのではないでしょうか。
ギフトセットをつくるにあたって、特別に仕入れる必要がある商品がでてくるかもしれないので、今から考えておくとぎりぎりになって焦らなくていいですね。

2011年有効のクーポンを発行してお客様にクリスマスの買い物の後に戻ってきてもらうのも一つの手かも。

消費者は送料無料の大手ショップに慣れているので、いずれにせよ、何か工夫をするようにしましょう。

9/10/2010

あなたのお店の評判は大丈夫?

自分のネットショップがオンライン上でどう評価されているのか気になったことはありませんか?

グーグルでひたすら自分の店の名前を検索するより、もっと楽な方法があるのです。

今日はそんな便利な道具を紹介します。  以下、すべてウェブベースで無料です。

Google Alerts: とてもシンプルで簡単なキーワード通知サービスです。
とりあえず、自分のお店の名前が使われているウェブサイト、ブログを把握しておくのに便利です。
要グーグルアカウント。

Yext Rep: 自分が指定したキーワードが検索されるたびに、ダッシュボードに通知してくれ、そこから直接返事をすることもできます。

Trackur(無償版): このサービスも前述のYext Repのようにダッシュボードにまとめて結果を表示してくれます。 このサービスの方が情報が豊富です。 無償版は一つだけ検索結果を収集できますが、有償版(18ドルから)はプランによって複数の単語検索、更に機能も増えます。


このようなサービスを使えば、自分のビジネスの評判がいち早くわかり、もし苦情を書かれていたときのダメージコントロールも迅速にできそうですね!

9/08/2010

Tweet 払い

140文字という手軽さで大人気のTwitter。 一言メッセージで気持ち、情報を交換しあい、友達同士だけでなく、今では多数の企業がプロモーション・広告の一手段として活用してます。

そんなTwitterを利用して「口コミで支払う」という試みを始めたサービスが登場。
その名もPay with a Tweet


「このページをメールで送る」リンク・ボタンに似ていて、Pay with a Tweetボタンを押すと、自分が宣伝したい情報をユーザーがワンクリックでTwitter上でつぶやくことができる。

これでウェブサイトの訪問者は確実に増えるとしても、果たしてどれだけ売り上げ効果があるものか。 無料の宣伝手段だし、やって損は無いからお試しあれ!

9/06/2010

マイクロマーケティング

メールは生活する上、働く上で必要不可欠なコミュニケーションの手段となりました。
平均で労働者一人1日60通のメールをやりとりすると言われています。

そんなメールのスペースを広告に使えればいいと思いませんか?

例えば、あなたが工務店を経営しているとします。
あるお客様が、あなたとやりとりしたメールの一つを知り合いに転送し、キッチンの改装にあなたの会社を勧めるとします。

そんなときに、ただ署名の欄にウェブサイトのアドレスが載っているだけよりも、もっとインパクトのある宣伝をできれば、あなたの会社のウェブサイトをみる可能性、注文が来る可能性が広がるのではないでしょうか。

そのようなメールを活用した広告サービスの一つにWrapMailというのがあります。
その名のとおり<Wrap(囲い込む・覆う)+Mail(メール)>、メール本文を囲い込む広告にグラフィックやリンクを入れることで、ワンクリックでお客様にみてほしい情報をみせることができます。
見本はこちら

メールの周りに広告が毎回載るのは仰々しいと感じたら、WiseStampというサービスもあります。
今のところ使えるのがGmai、 Hotmail等のフリーメールに限られていますが、今後もっと利用者が増えて開発が進む期待大。
このサービスは、Facebook等のソーシャルメディアを取り入れることができるので、Twitterを宣伝やプロモーションに利用している人は生の宣伝をメールと同時に送ることができます。
見本はこちら

どちらも無料です。

メールを送るついでにさりげなく宣伝できるなんてコストパフォーマンスがばっちりです。

9/03/2010

迷惑メール対策

ウェブショップは立ち上げていないけれど、ホームページをもう持っている人も多いんではないでしょうか。
迷惑メール(又はスパム、ジャンクメール)がたくさんきて困っていませんか?

コンピューターの世界にはバーチャルな「ロボット」がおり、そのロボットが手当たり次第にメールアドレスをもぎとったり、パスワード認識性でない掲示板に書き込んだりします。

そんなときは、無料のメールフォームを使うか、メールアドレスを画像にしてしまうとスパムの量はグンと減ります。
又は、一番簡単な方法は@の部分を、「あっと」と書いて (例:hanakoあっとgmail.com)、「あっとを@に変えて送信してください」という注意書きを加えること。

メールフォームというのは、自分のアドレスを公開せずメッセージを受け付ける機能です。 このようにリンクをクリックしてもらうとメッセージを送信する画面が出るものもあれば、ウェブサイトに埋め込めるものもあります。

CAPTCHAという 変形された文字・数字を認識して入力する認証システムが付いていれば、より効果的です。
残念ながら、私はまだCAPTCHAが付いた無償メールフォームを見つけていません。 見つけた方がいましたら、お知らせください!

無料メールフォームで検索すれば、こんなのあんなのがでてきます。
登録は至って簡単。 わたしが現在使っているものはメールアドレスを入力して、送られてきた確認メールをクリックしただけ!

9/02/2010

会社概要 補足

日本とアメリカの会社ページで一番の違いは、日本の会社紹介には取引先銀行が表記されているということ。
アメリカの会社で取引銀行を明記しているところはほとんどみたことがありません。

後、圧倒的にアメリカのサイトの方が経営者の写真を掲載しているところが多いです。
客層によって会社の紹介のしかたまで違ってくるんですね。

初めて訪れるサイトで、About Usのページをの見てみてください。
きっとそのサイト・ショップについておもしろい発見ができるんではないでしょうか。

9/01/2010

会社概要ページについて

ReadWriteWeb(英語)に先日興味深い記事が載せられました。

会社概要ページの重要度についてです。
実は、私は初めて行くウェブサイトは必ず会社概要、作者プロフィールを読みます。
読んでみると、驚くほど若い人が社長であったり、まったく関係無い勉強・仕事をしてきた人が、ひらめきでアイディア商品を売っていたり。
少し個人的なことまでつっこんだ話を載せているウェブサイトはとても印象に残ります。

記者は以下の4点を必ず含むよう勧めています。
  • 誰が運営しているのか (Who)
  • 何をする(売る)会社なのか (What)
  • いつ起業したか (When)
  • どのようにビジネスを行っているのか(何が他と違うか) (How) 
会社概要ページの読者層は主に3種:初めてのお客様、常連の顧客、求職中の人。

もしあなたが起業し始めたばかりなら、未来の投資者をひきつける材料になる可能性大です。

要は、カチコチの退屈な会社紹介ではなく、運営者の写真、経歴、そして現在のビジネスに至った経緯に少しユーモアでも入れて、他と差がつくようにしなければいけないということです。

私も、改めて自分のプロフィールページについて考えさせられました。

英語の記事はこちら

8/30/2010

商品の魅力

今回は、あなたの商品が販売できるものであるか考えてみましょう。

人気がある商品で、競争が激しくても売り上げがあると予想される商品
価格競争に負けずがんばってください!
宣伝が何よりも売り上げの鍵になるはず。


希少価値がある商品
アメリカであまり出回ってないということは、商売の可能性がグンとひろがります。
でも、以下の点は大丈夫でしょうか?

測定単位ーアメリカはヤード・ポンド法で日本のようにメトリック法ではない
例えば、キッチン用品の計量カップ。 ミリリットルで表示されているものを買う人は皆無でしょう。

壊れやすいものーアメリカの配送はとても雑。 UPS(アメリカのクロネコヤ○ト)も郵便も箱をボンボン投げてトラックへ積み込みます。 発送元からそうだから、途中の集荷場でも扱いは荒いはず!
瀬戸物、ガラス製品を売る場合は、梱包がよほどしっかりしていなければ、お客様からのクレームの嵐になります。
風鈴を売ったとき、かなり厳重に梱包しましたが、10個に一つは割れた覚えがあります。

電化製品ーアメリカと日本の電圧は違います。 電圧の違う場所で使用しても問題が無いことを確認して売りましょう。

国外で販売不可商品ーメーカーによっては、日本国外での販売を禁止している商品があります。  卸売り業者、又はメーカーさんとの関係が壊れる可能性があるなら、売らないほうが懸命でしょう。  隠れて売っても、いつかどこからかばれます。

輸出入で規制が厳しいものー日本からアメリカのお客様へ販売する、又は日本の業者からご自分で仕入れる場合は、税関を問題なく通過できるものか調べましょう。  規制はころころ変わります。 
アメリカから日本へ販売しているケースになりますが、日本へ関税無しで販売できていたものが、つい最近関税をかけられるようになり、販売ルートを急遽変更しないといけないというお店を見かけました。


アメリカで販売量が少ないのはなぜか?
上記のような理由があるからか、ただ単に誰も売っていないのか、よく考えてから販売の決断をしましょう。

8/24/2010

需要の確認 3

さぁ、自分で様々なウェブショップをみて、アメリカでの市場を把握できてきたでしょうか。

ところが、検索をいくらしても、肝心の検索キーワードが的にあっていないと時間の無駄になってしまいます。
そこで役に立つのがGoogle Analytics Keyword Tool

検索したい国、言語から始まり、複数の検索基準を設定した後、検索ボタンを押すと、100のキーワードがずらりと表示されます。

ヘッダーの部分(例、Global Monthly Search)をクリックすると、それに沿った順位で検索結果が並び替えられます。

キーワードの右横にある虫眼鏡のアイコンをクリックすると、Google Insightsという別のサービスに繋がり、更に詳しくキーワードを研究できる仕組みになっています。

Google Keyword ToolもGoogle Insightsも結果をファイルに保存することができるので、参考になるデータがでてきたら、保存することをお忘れなく!

グーグルの回し者ではありませんが、グーグルの機能の豊富さにはいつも驚かされます。
情報が氾濫しすぎて圧倒されるかもしれませんが、全てを理解する必要はありません。
まず、使用数の多いキーワードだけでもわかれば、それが第一歩。

キーワードを知るということは、自分がウェブ検索する上で役に立つだけでなく、後々、自分が宣伝し、ウェブでいかにお客さまを獲得するか考える(SEO-Search Engine Optimization)立場になっとときにもっともっと役に立ちます。
今からこういうサービスに少しずつ慣れておけば、 いざとなったときに焦らず済みます。

では、いろんな検索ワードを入れて楽しんでください!

8/23/2010

需要の確認 2

実際のアメリカのネットショップを調査した後、まだまだできることはあります。

かなりの数のネットショップが、今ではData Feedという機能を利用して、数々の価格比較サイトへ商品をアップロードしています。

Data Feedとは、簡単に言うと、エクセルのようなスプレッドシートソフトに必要な情報を入力しCSVファイルとして、比較サイトでアップロードして自分の商品を宣伝する仕組みです。

いろいろありますが、私はグーグルShoppingをよく利用します。
他には、NexTag.com、BizRate.com、PriceGrabber.com等が大手です。
"price comparison sites"で検索すると、山のように出てくるので、試してみてください。 もっと業界を絞った比較サイトを見つけるなら、"XXX price comparison sites"と、XXXのところに業界の名前(例: 服 "apparel")を足すと出てきます。

このような比較サイトを使うことで、価格競争も垣間見ることができます。

 お試しあれ!

8/22/2010

需要の確認 1

アメリカでネットショップを立ち上げる!と決める前に、自分のビジネスが、競争が激しいが人気で売れる商品、もしくはほとんど販売されていない商品で あることを確かめることは重要です。
このような市場を英語では、niche marketと言います。

個人や小さい会社で、大掛かりな市場調査を行うのは経済的に無理があるので、ウェブを活用してできる限り調べましょう!

これは、検索エンジンや、大手インターネットショップで検索キーワードを入れて調べるに限ります。

まずはアマゾン。 アマゾンは、第3者(3rd party sellers)にも売り場を開放していて、アマゾンだけの在庫からみても、日本のアマゾンサイトよりもありとあらゆるものが売られてると思います。
他に、総合ショッピングサイト大手は、ebay.com、overstock.com、buy.com(楽天が買収)等があります。
このような総合サイトで調べた後に、専門的なネットショップを探して調べましょう。
例えば、靴を売りたいなら靴だけ(zappos.com, 6pm.com, endless.com)を扱っている店を調べると、よりよく商品の流通状況がわかります。

まずは、大手総合インターネットショップで、そして、専門店で更に検索すると、自分のビジネスの可能性がみえてくるのではないでしょうか。

8/21/2010

はじめまして

日本にいながらアメリカへ販売したい、又はアメリカ国内でオンラインストアを始めたいという方はたくさんいるのではないでしょうか。

私は、とあるカリフォルニアの小さい会社でオンラインショップの立ち上げに参加し、いかに経済的に宣伝し、売り上げを伸ばすかということに2年弱力を入れました。
もともと心理学の研究畑にいて、自分で何でも調べて考察・結論へ導くことが好きだったのが功を奏したのでしょう。
苦労は多々ありましたが、 心強い同僚一人というかなりの小さなチームでウェブショップ運営を楽しみました。

お客様から感謝のメールを頂いたときのうれしさは今でも忘れません。

私情で東海岸に引っ越しましたが、今でも、ネットショップやウェブサイトに関するニュース、情報はまめにチェックしています。

これから、ネットショップ開業・運営に関してのあれこれを書いていくのでお楽しみに!